骨董市で購入した小皿になります。秋口に飾って楽しんでおりました。今年もつい先日まで飾っておりましたが、そろそろバトンタッチと思い出品することにしました。この手の転写物は最近かなり数が減ってきてしまいました。その昔は価値が付かずに投げ売りされていました。最近は数が減ってきた為か、価格があがってきておりますね。たまに骨董市で昔の感覚のまま投げ売りしている店主がいますね。安く手にいれるチャンスですので探してみるのも面白いかと思います。品物ですが、つがいのウズラと中秋の名月ですね。ウズラは江戸時代には愛玩鳥として人々から楽しまれていました。鳴き声や柄、姿など愛玩の対象でした。今では八宝菜の卵くらいしか認識されておらず残念です。十五夜のすすきは稲穂の代わりに見立てたもの。中空なので神の依り代とも言われています。また、切り口が鋭く魔除けとしても考えられていたそうです。災いなどから作物をまもり、翌年の豊作を願う気持ちが表されています。皿一枚のデザインでも勉強になりますね。釜傷はありますが、欠けやニュウは見当たりませんでした。しかし、古いものですのでそれなりの擦れなどありますので、完品をお求めの方はご遠慮願います。サイズ16センチ程九谷焼古伊万里