カテゴリアンティーク、コレクション貨幣硬貨世界アジア状態傷や汚れあり（詳細）いつもご覧いただきありがとうございます。★Dragon Coins★です。
今回紹介するのは、1914年中国袁世凱PCGS XFチョップマーク付き1円銀貨です。

【袁世凱とはどんな人物？】
袁世凱は中華民国の初代大総統となった人物です。辛亥革命でキーパーソンとして立ち回り、朝廷を裏切ることによって清朝を滅亡させ、自身が国のトップへと躍り出たのです。このような史実から裏切り者として扱われることの多い袁世凱ですが、リーダーへとのし上がる政治的手腕は見事なものでした。
その後も強い軍事力で政治を行った袁世凱は、1916年に国号を「中華帝国」に改定します。しかし、その強固な立憲君主制に反発する者が続出。民衆だけでなく軍にも批判された袁世凱は権威を失い、復活を遂げることなく病死しました。

その袁世凱関連の硬貨として「袁世凱 1 円銀貨」が発行されています。この銀貨は、1914年に現在の中国本土で発行され、表面に描かれているのは清末から中華民国初期にかけての袁世凱で、裏面には壹圓と書かれています。

直径は約39㎜、重さは約27g。表には「袁世凱」の横顔、「中華民国」の文字、「年号」が描かれており、裏には「壹圓」の文字が刻まれています。

【チョップマーク】この銀貨は、チョップマークという刻印が付けられています。チョップマークは、コインの重さと純度を認証した中国の商人によってコインに押された漢字やマークです。つまり、このマークが付いたコインは本物である、という証拠でもあります。
これらは、貿易を促進するために中国に送付された米国の貿易収入に最もよく見られます。
このマークに決まりはなく、商人それぞれが違うマークを使うので、流通し続けていたものはマークだらけになっていることもあります。たまにアメリカになにか恨みがあったのか、銀貨が変形するほどの力で付けているものもあります。日本の貿易銀にも同様のchop markがあります。
このマークは漢字だったり、記号だったり様々です。マークを付ける場所も様々で、わかりにくいように隅っこにされているのもあれば中心にされているものもあります。マークがありすぎてデザインがわからないものもあったりします。
さてこのコインですが、下側回りには、ブラウンのトーンが広がっており、チョップマークは袁世凱のアゴ部分、裏側には中心部分に付けられてます。当時の混沌とした時代の歴史が感じられる、中々見応えのある1枚ではないでしょうか。

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