こちらの腰鉈は、全長41cmある土佐 特級品 銘/盛國で年期のはいった海老鉈(エビナタ)です。　海老鉈は、刃先の先端に石突きがついている特殊な形状の鉈です。　薪割りはもちろん細い木の枝を払ったり樹皮を剥いだりと、さまざまな用途で活用できるので、薪ストーブやキャンプの焚き付け用の薪作りに大変便利です。　また、アウトドアで藪を払いたい時、細くて折れずにたわむクマ笹などを払う時などに、この石突が大活躍してくれます。　　薪を割る時は薪の中央部に鉈を添え、軽く振り下ろして刃を食い込ませてから、薪ごと地面や木の土台に叩き付けるようにして割ります。　平(ひら)幅が6.8cm重さ670gあるこちらの鉈は、この動作を容易にこなせることができます。　薪割りの際、勢いよく振り下ろして鉈の刃が土台の切り株にあたり、刃こぼれをおこすことがあります。海老鉈は、石突きが付いているため刃こぼれしにくい作りになっています。　鞘は、当初の物ではなく鉈の保管用に近所の指物屋で端材を使って作ってもらったと聞いています。真鍮の釘8本以外は、全て竹釘が使われ底に水抜のための隙間があります。(画像10)大きさ(約) ※何れも最大値全長 41cm刃長 18cm背長 21cm柄長 20cm刃幅 6.8cm背厚み 0.8cm柄元 4.5cm重さ 670g鞘縦21.5cm×横16cm×厚み2.7cm重さ 265g