希少なロンジンの恩賜の銀時計です。 機械のコートドジュネーヴが綺麗です。 大きさはタテ5.6cm×ヨコ4.5cm(約)で、 重量は58グラム(約)です。 恩賜の銀時計と呼ばれる銀製の懐中時計は、 天皇陛下（あるいはその代行）が軍学校や各大学の卒業証書授与式に「臨幸」として優等卒業生に「下賜」した褒章品です。 銀時計が授与された者は「銀時計組」と呼ばれ、 当時では至高の名誉であるとされ出世が約束された非常に価値ある品です。 「恩賜」と表記されますが、時計の表面 には「御賜」と彫られています。 大正12年の関東大震災で恩賜時計は、それまで国産の物を使用しましたが被災した納入元の服部時計店(現SEIKO)はその後数年に渡り代用としてロンジンの時計を輸入して対処したとあり、その時期の物のようです。 ケースは銀90%のSKS(精工舎)純正銀無垢ケースに、恩賜時計用の特別仕様である金製の竜頭、蝶番、1時位置のリップと掟通りです。 現在稼働中ではありますが、日差が1分以上出るので要OHになります。 珍しい時期の物なのでコレクション・資料にいかがでしょうか。 銀製のため酸化による黒ずみがあり出品の際に軽く磨きました。ピカピカに磨いてもいいのですが風情が無くなるので軽く磨いています。 カラー···シルバー ムーブメント···手巻き式 文字盤形···ラウンド・丸形