1976年製、40年以上を経た貫禄あるビンテージ感あふれたギター。今回、島村楽器にてリペアしてもらいました。20年以上弾くこともなくしまっていました。ボディには細かな傷はあるものの大変コンディションのいいギターだと思います。シリアルNO398210【Body／Neck マテリアル】スプルーストップ、ローズウッドサイドバック、マホガニー1Pネックという王道のマテリアル。そして当時の木材供給不足に対する策として考案されたとも言われる3Pバックが特徴的なモデルですが、その構造やブレーシング等の細かな違いから生まれるサウンドは非常に趣きがあり、D-28等と並び人気の衰えないモデルです。サイド&バックのローズも非常に表情が美しく、良質な材が使用されている事が分かります。【Sound / プレイヤビリティ】Martinと言えばD-28と言う方も多いとは思いますが、D-28のパワフルでストレートなサウンドとはまた違った複雑に絡み合うような鳴り方と繊細な響きは、3PバックのD-35ならではの味わいを感じるサウンドです。【コンディション（外観面）】リペアにてピックガードを貼り替えました（写真9参照）ネックの反りを修正しました（写真10参照）ボディの肩の部分に小さなクラックあり（写真5参照）ボディにはピックの演奏傷や、クラックなどは見られません。が光のあたり具合によってはヒビのようなラインが見られます。触ってもわかりません。3枚目の写真には見えません。この塗装のひびはウエザーチェックというそうです。ウェザーチェックは表面塗装のヒビ割れを指します。このヒビは経年変化による「味」としてそのままにしておくギタリストが多いです。表面を磨く場合は研磨剤やシリコンの入っていないポリッシュを使うとピカピカになりすぎず自然な仕上がりとなります（写真7、8参照)【コンディション（演奏面）】長い間演奏されてなかったせいかちょっと硬い感じのサウンドにも感じるかもしれません。今後弾きこんでいただければ、どんどん深化していくのではと思います。個体自体は大変コンディションと島村楽器リペア担当の佐藤さんからお褒めの言葉をいただきました。弦もマーチンオリジナル弦に張り替えています。【付属品 】　ハードケース、弦(新品)、カポ（新品）、ブルースハープ４種（要望があれば）